Foto de la luz y el viento 風と光の記憶

ふるさと信州の山や高原の四季を記録してゆく自然風景写真のブログです

萱草(わすれぐさ)に寄せて

Posted by ksky on   0 

アサマキスゲ

立原道造の「萱草に寄す」の萱草(わすれぐさ)とはこのアサマキスゲのこと
そしてアサマキスゲはゆうすげの仲間
立原はそのゆうすげを萱草(わすれぐさ)と勘違いしてタイトルを「萱草に寄す」としたようです
萱草は正確にはノカンゾウ、ヤブカンゾウの仲間をさすようです
立原の中ではゆうすげ(アサマキスゲ)=萱草(わすれぐさ)となっていたわけですね
勘違いとはいえ、タイトルの萱草(わすれぐさ)イメージは通奏低音のように詩の底に響いております
勘違いとはいえ

立原のそれほど熱心な読者でない私は私で、この萱草(わすれぐさ)を長い間忘れな草のことと思いこんでいました
なんともややこしい話ではありますが、こういう人って多いんじゃないでしょうか、忘れな草と思っている人
作者 萱草(わすれぐさ)=ゆうすげ(アサマキスゲ)
読者 萱草(わすれぐさ)=忘れな草
作者の勘違いの上に読者の勘違い
読者が忘れな草のこととして読むこの詩のイメージは作者の意図ものとは異なるはずですが
読者とすればそれはそれで魅力はあります
なんたって忘れな草のイメージはロマンティックで甘美ですから

それが間違いだとわかってから長い間、このゆうすげ(あさまきすげ)の花を一度見たいものだと思っていたのですが
つい最近FB友達から、この花が軽井沢病院の駐車場の一角にあることを教えていただきました
期待を胸に早速咲き始めに訪れて見ると、職員のみなさん花の周りに集まりなにやらやってます
伺うと、本格的な開花の前のアブラムシ防除ということで、あちこちで和気あいあいとシュッシュッやっておられました

みなさんが引き上げた後、静寂の中で改めてじっくりとこのゆうすげに向き合って見ると
この花、なんと例えたらよいか独特なモンンイエローです
この淡く儚いイメージのこの花が立原が訪れた昔、追分の野に咲き乱れていたことを想像して見て
ようやくこの詩から受ける印象と、読みが定まった想がしました
それと共に、この花こそがこの詩のイメージに応しく感じられたのでした

このアサマキスゲ
軽井沢の野から絶えて久しいのですが、その後も花が大切に育てられていたところがあります
それがなんと皇居の中
そこから再びこの地に戻り、今軽井沢のあちこちで育てられているのだとか
そこには、この花よせる皇后陛下の優しいお気持ちと、地元の方々の情熱の物語があるのだそうです
やがてかつてのようにこの花がの地の野原のあちこちを、この優しいレモンイエローの花が彩る日が来るのであれば
なんと素晴らしいことでしょうか



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写真はその軽井沢病院駐車場にある群落

   かの町の野に
    もとめ見し
    ゆうすげの
   月の色して
   咲きゐたりしが
 
傍に皇后様の詩碑があります
「月の色して」と表現される皇后陛下のこの花に寄せる想いが心の奥に響きます





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2018年7月19日 軽井沢町
ONY a7R2 FE 24-70mm F4 ZA FE 90mm F2.8 Macro G

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